価格帯と性能のバランスがとても良く、
今後のスタンダードはこういうヤツじゃないかな?
ブルートゥース・オープン イコール これまで選択肢が PHILIPS か、ノーブランドの中国製か、さもなくば大枚をはたいて Apple AirPods かという狭い所に風穴を開けてくれたのが、 JVCケンウッド HA-EB7BT です。
スポーツ向けということで、一番のウリである「ぴったりフィットイヤーピース」は本当にピッタリします。シリコン製のふわふわ(ぶかぶか?)した余裕のある大きめなサイズで耳にグイっと突っ込むと中で膨らむ要領でピタッと固定されます。性質上圧迫される感じは少しあるかもしれません。固定用のフックや補助器具みたいなのが付いているものよりずっと良い。Sサイズのピースもちゃんと付いているし、ピースのみの販売もされている安心感もあります。防滴仕様で非常に軽量なのも良いです。
リモコンの操作は全く問題なし。ボタンのクリックとダブルクリックでほとんどの操作が可能です。音質は、ドライバユニットの上に浮き空間があり、その上にイヤーピースがあるので、その部分が触れている耳の穴ではない伝導部からPHILIPS スポーツ系SHQシリーズのような独特の少しこもった感じがありますが、重低音も効いていて全く文句ありません。以前PHILIPS SHQ1300を持っていましたが、こちらの方が段違いで上。イヤーピースの角度を調整して自分のベストな音質を探ると良いかもしれません。Bluetoothの繋がり範囲も悪くないです。複数機器とのペアリングはもちろん可能ですが、同時接続はできませんでした。イヤホンから電源をONにすると最後に繋がっていたデバイスに接続されます。
出来ないことで言えば、残念な点が「充電しながらの再生」です。できません。再生中にUSBに接続すると充電モードになり音楽は止まります。すぐさま電源をオンにしようとしてもオンになりません。アマゾンで売っている中国製イヤホンはこの辺りがちゃんとしているので頑張ってもらいたいところ。2.5時間充電で4.5時間再生は軽量なので仕方ないですね。あとオープンではあるものの、AirPodsよりも周囲の音が聞こえにくいです。
iPhoneが有線を排除してしまい、今後ワイヤレス主流時代に、好きな有線イヤホン+Bluetoothレシーバだとどうにも無粋に感じてしまうのですが、なぜかカナル型しかメーカーは作りたがらないし、自転車や歩行時(もちろんジョギング等運動時も)の恐怖を思えばオープンは譲れないし、イヤホンなんて消耗品だし...と思えば、この価格帯でこの性能、嬉しい限りで、素晴らしいとしか言いようがないです。今後のメインストリームとなりそうな商品グループをJVCが作ってくれました。
- JVC HA-EB7BT
重量 12g
Bluetooth Ver.4.1 A2DP/AVRCP/HFP/HSP
電池持続時間約4.5時間・充電約2.5時間