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Samsonite 72H Spinner 55

海外出張など無縁だと思っていたワタクシ、突如1週間のアメリカ行きが決定して、こんなことも人生のあるのかと早速頭をよぎったのは、ラゲッジです。

他社の方々と一緒に行動する際、なるべく迷惑を掛けないようにと、バゲッジクレームで待つ必要のない機内持込が良いと思いました。1週間と言えど、その内35時間くらいは機内になるということと、アメリカはコインランドリーがそこら中にあるので、服を洗濯すれば機内持込サイズで十分と判断。そして現在の機内持込サイズを入念に調べて選んだのが、これ、サムソナイトのソフトタイプ、72hのスピナー55cm。

今回はANA、JAL、ユナイテッド、ジェットスターとキャリアがバラバラ。まず厳しいキャリーオンサイズのユナイテッド航空に対応するモノで、且つジェットスターの規定重量7kgに余裕が持てるモノ。
コヤツは両方を悠々とクリアできるスグレモノで外寸35.5 × 55 × 23cm。空港にあるUAのキャリーオンガイドにピッタリハマりました。重量は1.6kgと超軽量!容量は37L(海外では Short-liteという商品名で、4輪スピナーではなく2ウィールの41Lタイプもあるようですが、日本では現在手に入りません。残念)


キャスターは少し小さめ、ですが、動きはスムーズです。素直に着いてきます。4輪のため、たぶん大きくすると容量が少なくなるからだと思いますが、多少の凸凹路面でも特に問題ありませんでした。ただ、この商品の目玉である「本体の軽さ」が仇となり、バランス良く中身をパッケージしなかった場合に不安定になることがありました。底面のハンドル側(奥側)に重量を配分することで安定します。


ハンドル部を伸ばした瞬間に、この商品を軽さを実感できます。すっと伸びるハンドル、ハンドルから伝わる腕への荷重、驚きます。高級感は全くありませんが、チューブ断面に曲げ構造が施してあるせいかかなりの強さを感じました。ハンドルは3段階で長さ調整可能でシチュエーションに合わせられて便利です。上部の持ち手も軽量化のためにプラスチックではなく生地を使っていますが、本体と一体化していることや縫製も丈夫なので、強度に不満はありません。


本体のサイドには棚から荷降ろししやすいようにグリップがあります(片側だけ)。これは米国内移動の際、時間に余裕があったので1度預けたのですが、バゲッジクレームのコンベアから降ろすときにも便利でした。飛行機の棚から取り出す際も使えます。底面側から指を入れるグリップのため、飛行機の棚にはキャスター側を奥側にします。もう片側にはジップがあり、ペットボトルや地図、チケット等、細かいものを入れられるポケットがあります。セキュリティを通るときスグに出せるので、僕はこのポケットをジップロックでまとめた水モノ入れとして使いました。サイドにはラバー足のようなものは一切なく、ヨコ置きにすることは想定されていません。底面にも持ち手はなくフラットです。


本体外装に関しては、Travelproのようなballisticナイロンは使用しておらず、フワフワしたナイロン製です。強度に関しては全く問題ないのですが、ただこの生地、前面の大きなポケット上部にも使われており、このポケットのジップの場所が何故か中央寄りの配置のためA4書類やノートパソコンを入れる時に上部が引っかかります。上側を被せるようにしまう際に、パキっと折り目がクッキリと付いてしまいます。頻繁に使うメインのポケットなので折り目だらけに。(徐々には消えていくのですが)これはなんだかなと...せっかく新品で買ったのに...と日本人の僕は思ってしまいます。


ついでの不満を言えば、内側ポケット。実はここに11インチのパソコンが入ると思っていましたが微妙に入りません。目測が失敗。あと縦型利用を意識していないジップとなっていて(立てた状態から見て)上部のメッシュ側は上から下ろすのに対し、下側は何故か下側からジップを上げるようになっています。


内側はかなり広く、物が沢山入りました。バンドはX型で、ライニングは余裕がありスペースが無駄になることはありません。ハンドル形状も断面が薄型のため内側への出っ張りも少なく、収納力はかなりのものです。また、ものが増えた場合のエマージェンシーバッグ付で、使わない時はスーツケースのカバーとしても利用できるようになっています。TSA南京錠も付属。保証もバッチリ。

デザインも飾りがなくシンプルで、収納力や軽さ、急ぐ時も持ち運びしやすい。2-3泊程度からがんばれば1週間にも耐えられますし、機内持込を厳格に考えて作られた基本がしっかりとしたスーツケースで、買ってよかったと思える商品でした。

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