すべてを盛り込んだ低価格モノクロ複合機
Macでデザイン仕事していて、自宅用にモノクロレーザーのFAX付き複合機があれば十分で、僕にはそれが一番良いと気づいたあの夏。先日までキャノンを使用していました。ところがちょうど1年過ぎて故障。印刷枚数も1000も行かずに保証無効。キャノンはその昔 Apple LaserWriter のエンジンも作っていて、今ではHPのプリンタもOEM供給でノウハウも売り上げも世界トップクラス。そのキャノンが自社ブランドで出している商品のセンサーが1000枚行かずに故障というのは、当たりが悪かったとしてもどうなの?と思っていまいまして。
探していると、お!というのが。「NEC MultiWriter 200F」 1万9,800円(2016年11月現在)。
NECのレーザープリンタは... と考えたら、なんとなく昔から良いイメージがあります。
無線LAN付の両面印刷で AirPrint や Google Cloud Print にも
基本的にNEC MultiWriter 200Fは、キャノン サテラで言えばMF245dwに近い性能を持っています。それを考えると2万円は相当安いなという印象。とっても良い所と言うと...
- A4サイズ、ファックス・コピー・モノクロレーザープリンタ・スキャナがネットワークで使用できる
- 両面印刷でき、ファックスも両面印刷設定可能
- ADF(片面スキャン)で自動原稿送りのコピーやFAXができる
- 無線LAN対応(アドホックもOKなのでルーターが無くても動く)
- Xerox OEM(どちらが提供しているのかわからないけど)DocuPrint M260zという同じ機種があり、消耗品やパーツ供給が豊富そう
- スマホアプリもXeroxのが使えてスキャンできる iPhone Android
- Google Cloud Printで世界中どこからでも簡単にプリント
- AirPrintでアプリ必要なくiOS機種からプリント可能
- 本体が軽くて小さい
- キャノンは用紙セットする時にカバーが本体からはみ出るが、これは用紙カセットがしっかり本体に収まる
- 排紙部の紙抑えが不織布で作られていたり、有線LANが100Baseだったり、液晶画面が極小だったり。動作に全然支障がない部分のコストダウンをがんばった感がなんだかうれしい
- スキャンデータをFTPサーバに自動アップロード
- 静音モードだと本当に静か
- 物理ボタンがとても使いやすい
残念な点もいくつか。手差しは1枚のみの給紙で、なんと背面のカバーを開ける必要があること。本体裏面が壁に密着していると、手差しが必要な場合にとても面倒です。FAXをPCの画面で見たり、スキャンデータをEmailに直接送信したりするには本体の機能ではなく別途ソフトで実現する点。そしてこれは結構ツライ、キャノンよりも印刷画質が相当落ちてしまう事。(Windowsからのプリントなら1200dpiで超きれいに印刷可能)アップデートでMacでも1200dpiに対応してくれー。フォントが画像データとして出力されるように、文字のR周辺にアミが入っちゃうイメージです。
しかし、両面印刷できる複合機がこの値段になるとは、昔から考えれば信じられないですね。嬉しい限りです。
- NEC MultiWriter 200F
外寸W409 × D399 × H317mm
重量 10.7kg
最大用紙A4、最小用紙ハガキ 印刷スピード30ページ/分