ロゴマークの制作というのは、クライアントの想いや方向性を確実に理解し、デザイナーは深く関った上で制作すべきだと思っています。ただ、スタートアップに関して言えば、経営者は売るためのシステムなどを確立しなければ、せっかく素晴らしいアイデアを持ちスタートしたにもかかわらず、無収入のままでその期間を過ごさなければなりません。立ち上げた方に聞きましたが、VCに対するプレッシャー。使える時間もお金も本当に無いと聞きました。一方、制作側のデザイナーは時間ばかりを食う仕事をしています。自分の中で完璧にできたものが、クライアントの一言でゴミのように捨てられてしまうことがかなりの確立で発生します。産んだ子どもを捨てられる苦しみはとても辛いものです。
そこで、買い手にも売り手にも、うまく作用するStockサービスを利用してみようと思いました。様々なサービスがありますが、デザイナーから見た特徴は自分の生み出したものをショーケースに並べて「これがウチのお店の商品なんですよ」という形で売ることが可能です。しかも世界中からのお客様へ。iTunesやアンドロイドなどのAppStoreととてもよく似たスタイルで、中でもStocklogosはとてもよく考えられているサービスだと思いました。自分のポリシーとして、どんな業種・用途でもOKというモノは作らず、もし自分がその企業のトップだとしたらというバックグラウンドを作り上げて制作に取り掛かるようにしています。日本にもスタートアップベンチャー向けのCIデザインパッケージサービスなどがあるようですが、もう少し新しい方法で売ることで、買い手の手間も省くことができるのではないかと思っています。