OSX Lionで出来ないこと。
OSX Lionではたくさんの新機能が増えて仕事するにも効率よくなっているのですが、SnowLeopardと比較すると、たくさんの出来なくなる事も発生します。ネガティブな記事です。はは。
一番大きいのはRosettaで、もともとのPowerPC向けコードで作られたアプリをLeopardまで使える仕様になっていました。PSプリンタドライバやカッティングプロッタなど、まだまだ仕事に必要な周辺機器がこのRosettaを使わなければインストールできない状態にあります。Snow Leopardでは、プリインストールされておらず、必要な場合ダウンロードしてインストールする必要があったのですが、メーカー側はそれに甘んじてしまったというか、Rosetta未使用のアプリ開発対応を先延ばしにして「まだ使えるんだから」という感じが否めない状態でした。この数年の間、Rosetta卒業の手を打っていただきたかった。PSプリンタでインストーラーがRosettaが必要です!という場合は、メーカーサイトでPPDだけ、もしくはOS9用ドライバを配布しているかどうかを確認してみましょう。PPDファイルさえ手に入ればインストーラは不要で、システム環境設定のプリンタとファックスからプリンタをLionマシンに追加できます。
Snow Leopardで、ドックのアプリアイコンを長押しすると、アプリだけウィンドウが表示される(Expose)機能がありましたが、これはどうやらなくなりました。僕は設定をoption+マウスホイールクリックで開いているアプリウィンドウオンリー表示にするようにしてあるので、移行はスムーズですが、それでも時々クセでやってしまうんです。どこにも設定する箇所が見当たらないことから、おそらくこの機能は切り捨てになりMission Controlを使うことになったのだと思います。Mission Controlは、アプリオンリーウィンドウを見ると現在の開いているウィンドウだけではなく、最近開いたファイルがCoverFlow的にずらーっと並び、開きたいファイルを一覧できます。ファイルを開くという動作方法は、ファイル>開く や Finderからダブルクリックから比べると進化してきています。Spotlightからも開けますし。ドックのスタックでQuickLookできるようにもなったので、開くことに関しては素晴らしいです。おっと、褒めが出てしまった。
Front Rawがなくなりました。iTunesがフルスクリーンに対応したためかと思われますが、Appleはつくりだすのもうまいですが、消し去るのも、うまいなといつも思います。コマンド+escがFrontRaw起動だったのですが、僕はこのコンビでシステム環境設定でLaunchPad起動に割り当てました。
ショートカットで、「保存しない」のコマンド+Dが効かないアプリがたくさん増えました。これはかなりめんどくさい。コマンド+deleteになりました。左手でできたらマウス離さずによかったのに。
Finderのウィンドウでアイコンサイズを変更するスライダーが消えました。これはステータスバーがデフォルトで非表示になったので、表示>ステータスバーを表示 で復活できます。これに関連して、オープンセーブダイアログでアイコン・リスト・カラム表示の切り替えボタン長押しでアイコンプレビューサイズを3パターンで大きくしたり小さくしたりできたのですが、できなくなりました。うーん、オプションなど押しながらでもできない.... かなり痛い。これは、Finderのウィンドウでの表示に準ずるようになり、もしPhotoというフォルダでアイコンを大きく表示していたら、ファイルをPhotoフォルダに保存するときは、同じサイズで大きく表示するようになりました。でも、保存するとき、開くとき、まさに「その場」で変更したいものです。もしかすると裏技があるかもしれません。
Adobe CS5は、JAVAランタイムがデフォルトでインストールされていないため、起動時にインストールしますか?と聞かれます。IllustratorCS5で、RGBファイルをいじっている時に、カラーパネルをCMYKにして色付けしようとするとKが虹色になってスライダーが選択できなくなりました。全体的に問題ないですがPhotoshopは若干不安定です。もちろん新機能のVersions、オートセーブには対応していません。まぁ、ほとんどのアプリが対応していないのですが。サイトにはどうしようか考え中と書いてありました。
Digicolor Meterは、必須アイテムでしたがもはや使いものになりません。8ビットを表示できなくなり、色をコピーすることもできなくなりました。代替で、Classic Color MeterというMacアプリがあります。
それから、期待のAirDropですが、これは対応機種があります。うちのここ2年くらいのMacはきちんと認識しますが、2007年のホワイトMacBookではサイドバーにAirDrop項目がありません。Finderの環境設定のサイドバー表示項目にも現れません。Wi-Fiのハードウェア的な問題でできないということになっているらしいです。なので、古いMacにAirDrop目当てでLionを購入する予定の方にはとてもお気の毒です。(Lion向けにSSD入れたり液晶交換した自分も含め...)正式版登場時にはできるようになっているかもと期待して待っています。